責任追及

• 原則1 困難を分割する。
• 原則2 要から崩す。
• 原則3 法律、ガイドライン、判例を基準とする。

事実確認、認識判断、行動に分ける。

• 事実確認をしない義務違反
• 認定事実に対する認識判断の不合理
• 認識判断に対する規範に反した行動、不作為、逸脱濫用

事実確認しない義務違反から崩す。

義務違反とは、すべきことをしなかったこと。

認識の有無の争いを避けるため、まず必要な事実確認をすべきだったのにしなかった事実確認義務違反、調査義務違反を示す。

つまり、

• 義務の根拠となる法律、ガイドライン、判例を示す。
• やらなかった事実を示す。

認定事実を前提に認識判断の不合理を示す。

• 認定事実から認識判断の不合理が明確な場合
• 認定事実から認識判断は不合理とは言えない場合

（例）

• 致死的な病気の診療記録の提示を受けた。当然、生命の危険性を認識していたはず。
• 診療記録を確認していない。生命の危険性を認識していないのはやむを得ない。（診療記録を確認しなくていいの？）

判断の不合理から始めると認識の争いに持ち込まれる。必要十分な調査が実施されたことを前提に、認定事実からの判断はやむを得ないとの逃げ道を与える。

認識判断に対する規範に反した行動、不作為、逸脱濫用を示す。

規範となる法律、ガイドライン、判例を根拠に逸脱濫用を示す。

すべきことをしない裁量はなく、不作為は逸脱。