重大な誤診が起こると、病院はまず責任を負う医師を退職させ、診断の是正を妨げる。
残された診察していない医師と病院は診断できないとして(医師法20条)、誤診が維持される。
病院は誤診を認識していないとして、是正を進めず、医療契約を履行した外形をとり医療契約上の不履行責任を回避する。
(対応)
医師(法的責任を負う診断医等)個人に対する義務違反の不法行為責任追及と病院の医療契約上の不履行責任追及を分ける。
まず医師の個人責任追及から始め、裁判所で事実認否させる。★
誤診に対し、
診断医個人の所在地を突き止める。
診断医に対し、不法行為の個人責任、診断書の誤りや誤認のおそれに対する是正義務(注意義務)違反を追及し、裁判所で事実認否させる。
病院に対し、
まず誤診の是正拒否とその理由を述べさせる。
病院に誤診維持の意見を述べた医師(責任者レベル)を特定する。
医師の所在地を突き止める。
医師に対し、不法行為の個人責任、意見の誤りや誤認のおそれに対する是正義務(注意義務)違反を追及し、裁判所で事実認否させる。
医師の事実認否を根拠に、医療契約上の不履行責任を追及する。